夢を描き、未来を創る…成田青年会議所は今年40周年を迎えました

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理事長所信

「夢を描き、未来を創る」

はじめに

本年、社団法人成田青年会議所は創立40周年を迎えました。これも、我々の活動にいつの時も温かいご支援を下さいました行政をはじめとする関係諸団体の皆様、我々の活動に理解を示し協力して下さいました地域の皆様、そして、この青年会議所活動を我々に繋いで下さいました先輩諸兄のお陰であり、衷心より感謝申し上げます。

アメリカ合衆国の統治下にあった沖縄県が、日本に返還される日が目前に迫った1972年4月29日に、社団法人千葉青年会議所の多大なるご支援とご協力の下、成田青年会議所は国内500番目の青年会議所として誕生しました。

当時の成田は、前年の東峰十字路事件を一つの例として空港問題が大きくこの地域を覆う中、地域の未来を左右する問題はその地域の若者が自らの手で解決しなければならない。その情熱が出発点となり成田青年会議所は船出をしました。

これまでの活動の中で、少年の翼、成田POPラン、JCスポーツ公園等、先輩方の想いが形になり、今も根付きこの地域の人々に夢や喜びを与えてくれています。このような全ての人々に平等にもたらされる共通の喜びや幸せ、即ち公共の利益の実現を夢見て青年会議所は活動し、今日まで続いています。我々の活動の源泉は、この地域やそこに住む人々への想いなのです。

現在の行き過ぎた経済至上主義がもたらした、機会の不均衡や格差の拡大は、我々に過度な競争を強いています。経済が倫理観や道徳感を否定し、他者の幸せを考える事が困難な時代だからこそ、我々青年が行動で示していかなくてはならないのです。この地域に住む人々が互いに喜びを分かち合い、このまちを愛する姿を夢に描き、子ども達が希望を抱ける未来を創り出す。「夢を描き、未来を創る」それが今年の成田青年会議所です。

40年の想いを継ぎ、未来へ繋げる

我々がこの地域で活動を続けられるのは、長きにわたり様々な困難を乗り越え活動をしてきた先輩諸兄の英知と勇気と情熱と、活動に理解を示してくださった地域の皆様のご協力の賜物です。

成田青年会議所の長きにわたる活動の中で、先輩方はこのまちや人々に対する想いを形にして数多く残してきてくれました。この機会に先輩方の足跡を辿り、青年会議所活動の根底にある連綿と受け継がれてきた変わらぬ想いを我々が改めて見つめ直し、それを未来に繋げなければなりません。

また、活動期間が短い会員等には活動を通してだけでは、それを伝えていくのは限界があり、将来を考えると単年度制のこの団体にとっても、活動の背骨としての一定期間の指針や展望が必要です。今後の活動がぶれずに、そして地域の人々に我々の想いを明確に伝える為に、我々の手で活動のビジョンを示す時です。それを基に自らの活動で表現していく事が、次の世代への想いを繋ぐ大事なバトンになるのです。

子ども達に伝える

我々は、青少年育成を活動の柱の一つとして重要な位置付けをしています。それは子ども達が未来の社会を担っていく存在であり、我々の想いに触れてもらい、未来の明るい豊かな社会の担い手になってもらう事を願っているからです。

人は人と出会い、そして様々な経験を通して、自己を確立し、自分自身がどうありたいかを考える中で夢を持ち、想いを強く行動し続け夢を実現させていきます。

そして、自分の為に向いていた夢が、社会や他人という自分以外の何かに向いていく事で、想いは使命感へと変わっていくのだと信じています。その使命感こそが自らに存在意義を与えてくれるはずです。

我々の活動の根源である、まちやそこに住む人々の為に行動するという使命感というのは、夢が出発点であるのは間違いありません。子ども達にはいつの時も夢を持ち、それに向かって挑戦することの大切さを我々自身が体現し、多くの子ども達に語りかけ、経験する為の手を差し伸べていく事が、我々の使命であると考えます。

地域社会の未来を創る

近年、我々はまちづくりの一環として、参加した人々が自分達の住むまちについて新しい発見や、深い理解を得るような事業を展開し、まちを愛する気持ちの醸成に努めてまいりました。

まちづくりの基本は、まちを愛する気持ちを各々が持つ事から始まるからです。次の段階として、まちを愛する気持ちをお互いに共有できる活動をしていく必要があります。その活動が生み出した結果が、地域の人々のまちを愛する気持ちの出発点にもなり、立ち戻れる所となる。それらを我々の手で創っていく必要があります。

また、青年会議所は戦後の市民運動として大きな発展を遂げ未来に夢を抱き、明るい豊かな社会の具現化に向け、地域社会、国家、世界の為に常に前進し理想と具体的な施策を持ってきた団体です。

戦後、急速な発展を遂げたこの国は今、環境保全や循環型社会に代表される持続的発展が可能な社会の形成を目指し、様々な分野で新しい概念が生まれ、また過去の日本の行動様式に再び光をあてています。それは我々の後に続く世代に大きな荷物を背負わせないようにする為であり、個人も自覚を持って行動しなければならないのです。

しかし、社会というのは一度進み出してしまうと個々の活動では転換することが出来ず、運動がそれを可能とします。我々もこの国の問題を地域の問題としてとらえ、運動を地域の人々と共に展開していきたいと考えます。

人を導く為のリーダーシップの習得

我々は、各自が生業を持ち、青年会議所という組織に所属しています。この組織は、昨今の経済状況下では活動しづらくなっているかもしれません。ただ、我々青年は、どんな時代であっても、愛するまちや子ども達の未来に向き合い、行動していく責任があるはずです。

その為に、我々各自がその体現者としてリーダーとなり、人を導いていく事が我々の使命であると考えます。リーダーとして人を導くと言う事は、人の心を動かす事、即ち相手の思い、信念、価値観を動かす事です。人は頭で納得し、心によって動くと言われ、どちらも必要不可欠です。我々は青年会議所をその学びの場とし、自らを高め、周囲の多くの人々に良い影響を与え、導ける人間になれるよう研鑽を積んでいきたいと考えます。自らの想いと行動でしか人を導けません。自らの経済活動の為にも、またこの地域の為にも、自らがリーダーとなって行動していきたいと考えます。

大きなうねりを作る為の会員拡大

我々は自己研鑚、仲間づくり、企業の人材育成の場、様々な理由で入会しました。理由や目的が違う我々が互いに活動を続けられるのはなぜでしょうか。それは我々が活動の中で共通の価値観を見出しているからであり、この地域の為の役に立ちたい、この地域に暮らす子ども達に何かを伝えたい、この想いを共有しているからです。

自らの活動と進むべき道が正しければ、仲間と歩みを共にし、地域にうねりを起こすことが出来るはずです。また歩む仲間が多くなれば、この地域だけでなくそれよりも大きなものを動かす事が出来るのです。

青年会議所は、どこの地域も会員の減少という問題を抱えています。活動内容も以前から見れば限定的になってきたかも知れません。よく昔から身の丈に合った行動をしろと言われますが、我々は活動に合った身の丈を作る事も必要ではないでしょうか。大きな夢を持ち活動していれば、身の丈も大きくなるはずです。我々はこの地域に眠っている、未だ見ぬ希望という名の多くの仲間を発掘し、自らの活動を影響力の大きなものにしていきましょう。

繋がる組織運営

国の公益法人制度改革により組織の変革が求められる現在、我々は、一般社団法人格の取得に向かうことを昨年の臨時総会にて決定しました。今後は期限までに移行が出来るように準備を進めていかなくてはなりません。新法人に移行するにあたり、企業同様に法令順守と内部統制がより強く求められるようになり、組織運営にも変化が求められますが、それらが組織の効率的で効果的な運営に繋がるはずです。変化に対応する為、組織運営についても現在から考え準備が必要です。法人格が変われども我々の活動は変わりません。未来のより良い活動に繋げる為の、組織改革の好機だととらえて活動します。

また、我々は開かれた団体として情報の公開を進めていく中、多くの人々に知って貰う為に、積極的に魅力的な情報を発信する必要があります。会員相互の連帯感を生みだし、このまちとの新しい連携が生まれるような情報の発信をしていく事が必要です。我々の活動はこのまちの人々と繋がってこそであり、その為に組織があるのです。

おわりに

成田青年会議所はこれからも、このまちとここに住む人々にとって期待され、みんなの夢を実現できる存在でありたい、その為に全員が一丸となって、この大変な時期を進んで行きたいのです。

今、我々が青年期という、迷いながらも前に進む事のできる限られた時間の中で自己を高め、一生涯の友と出合い、誰かの為に出来る。この人生における無上の喜びを噛み締め、日々を大切に過ごすと共に、我々青年が責任世代であると自負するならば、このまちの未来と真剣に向き合い活動をし、次に続いていく青年達にそのバトンを繋げていかなくてはなりません。この一年間、愛する地域に我々の夢を咲かせる為、我々の英知と勇気と情熱を結集して活動していきます。