理事長所信

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スローガン:「つなぐ」

理事長 岩舘 司

1972年、全国で500番目の青年会議所として、この地を想い志同じくする青年たちによって、成田青年会議所が誕生しました。当時は、成田山新勝寺を中心に霊場として発展し、また、6年後には国際空港の開港を控え、より一段と飛躍開発されようとしていた時代で、人口約5万人という規模のまちでした。現在では、人口も増加し13万人を超え、成田山新勝寺を中心とした門前町の発展はもちろん、一昨年に開港35年を迎えた成田空港もLCC専用ターミナルのオープン、昨年には、第三滑走路の整備をはじめとする更なる機能強化への具体化に向けた決議、さらには国の定める国家戦略特別区域において、38年ぶりとなる医学部の新設が認められ、その建設地が成田市に決定いたしました。

成田青年会議所としても、成田空港開港に向けた署名運動、少年の翼、成田POPラン等、先達の運動は歴史となりこの地域の発展に寄与してきました。本年、一般社団法人成田青年会議所は創立45周年を迎えます。創立以来「明るい豊かな社会」の実現に向け運動を展開してきた青年会議所は、単年度制の組織で、毎年リーダーが変わり組織が変わります。その中でも変わらず引き継がれている「国際都市NARITAを中心とした地域社会のより良い発展と青少年の健全育成を図る」この想いを継承いたします。

日本文化の中でも「言葉」には、独自の魅力があります。短いフレーズの中にも奥深い意味が存在し、その言葉のもつ力によりときめき、励まされ勇気が出ます。言葉のやりとりが会話となり、会話をすることで双方の気持ちが通じあい、豊かな心をもった人の集うまちになり、子供たちの集うまち、笑顔のあるまち、この地域に住まう全ての人々が世代を超えつながりのあるまちになります。時代はICTを中心とした技術革新により、加速度的に変化し続けています。我々青年がこの早い時の流れを見定め、自己を研鑽し今までにも増してスピード感をもち、失敗を恐れること無くチャレンジしていくことで、この愛する地域「NARITA」は、底知れぬ力をもった光り輝くまちになります。言葉の力で共感し、光り輝く「NARITA」の創造につなげます。

いつの時も温かいご支援を下さいました行政をはじめ関係諸団体、並びに地域の皆様に感謝し、また、先達の想いを大切に、我々が新しい価値の創造に向け、自らが楽しみ積極的に行動いたします。これが2016年度の一般社団法人成田青年会議所です。


【日本文化から学ぶ、次代へつなぐ青少年健全育成】

少年の翼事業は、行政や地域の皆様に支えられ今年で32回目を迎えます。この事業に携わった人は約1800名を超え今につながれてきました。参加する「子供」、子供たちを導く「チームリーダー」、チームリーダーを導く「スタッフ」、三世代が力を合わせた事業として、手法や形を変えながら今につながれてきました。それぞれの世代が未来の地域を背負って立つリーダーとして行動できるよう、この事業の経験値を活かし、更には日本の文化から学びを得ることにより、魅力あふれる人へと成長いたします。この先もより良い形でつながるよう、継続事業としての意味を改めて考え、失敗を恐れることなくチャレンジし、新たな魅力を感じる事業を構築いたします。


【豊かな心を、次代へつなぐ45周年】

2011年3月11日の東日本大震災発生から今年で5年目を迎えます。この間に復興が進んだ地域もあれば、残念ながらそうでない地域もあります。テレビやインターネット等を通じて、直接見ることをしなくても、震災について学ぶことはできます。しかし、それだけでは、次の世代に想いを強くつなぐことはできません。我々の友好青年会議所である一般社団法人原町青年会議所の活動エリアでは、復興は進んでいるものの、発災前の姿を取り戻すには至っていません。我々は同志としてこの現状を見過ごすわけにはいきません。創立45周年を迎えるこの節目の年に、今一度東日本大震災を見つめ直し、風化させてはならない震災、忘れてはならない震災。この気持を次代へつなぐために事業を行っていきます。

豊かな心をもつ人は、人に優しく接することができる。豊かな心をもつ人は、人に厳しく接することができる。様々な経験から学びを得て心の経験値を養うことで、豊かな心を育むことができると確信いたします。本年第7回目を迎える「わんぱく相撲成田場所」を開催し、子供たちに勝負の厳しさを伝え、日本の伝統文化である「相撲」を通して、礼儀礼節を学び、豊かな心を育む事業といたします。


【未来へつなぐ、まちづくり】

我々青年が愛する地域の未来の形をしっかりと想い描き、失敗を恐れることなくチャレンジすることが、この地域が発展し明るい豊かな地域につながると確信いたします。昨年の7月31日に、成田市は大きく動き出しました。まずは、第三滑走路の整備をはじめとする成田国際空港の更なる機能強化に向け、各方面の動きが活発化しました。この動きにより成田空港は大きく変化いたします。空港周辺地域を活動エリアとしている、我々青年会議所として、この新たな動きを傍観するだけではなく、空港を中心とした周辺地域の発展には、どの様な形が望ましいのかを考え、周辺地域の活性化を創造いたします。次に、38年ぶりに認められた医学部新設についてです。全国で成田が選ばれたことは喜ばしく歓迎すべきことではありますが、ただ単に喜ぶだけではなく、この地域のまちづくりにはどの様な形が望ましいのかを真剣に考える必要があります。


【成田一心、次代へつなぐ会員拡大】

会員の拡大は、組織の力を維持するためだけではなく、我々の活動・運動の理解者を増やすという意味があります。次代へ組織をより良い形でつなぐために、より多くの理解者を増やし、これからの成田青年会議所の明るい未来のために、会員の拡大を行ってまいります。本年は、成田青年会議所から千葉ブロック協議会会長を輩出いたします。成田一心の気概と覚悟をもって、LOMでの活動・運動のみならず、広い視野をもって行動することが必要です。千葉ブロック協議会等の様々な機会提供に積極的に参加・参画し、行動することで会員の成長につなげます。


【会員をつなぐ、組織運営】

魅力のある組織には人が集まります。魅力のある組織だからこそ成田青年会議所には多くの人が集まってきました。ここ数年の会員拡大により成田青年会議所は、入会歴の浅い会員が数多く在籍します。組織の会員が増えることは良いことではありますが、その反面会員同士のつながりが薄れている現状も存在します。この組織という力を最大限に発揮するためには、会員のつながりを大切にしていく必要があります。会員同士のつながりを今以上に強固なものとし、組織として行動することが、魅力ある地域の創造につながると確信いたします。アンテナを高く張り情報収集・情報発信を積極的に行うことにより、会員が迷わず歩みを進められます。


【おわりに】

一生懸命だと知恵が出る

中途半端だと愚痴が出る

いい加減だと言い訳が出る

我々は、今以上に会員同士の結束を強くもち、失敗を恐れることなくチャレンジし続けます。JAYCEEらしく、迷いながら考えながら会話をしながら、「明るい豊かな未来」のために走ります。